-カフェ- cafe du LAITER(カフェ ド レティ)

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<ディレクション実績 / Behind the scenes(舞台裏)>

店舗名 : cafe du LAITER(カフェ ド レティ)
業 態 : カフェ
所在地 : 〒950-0872 新潟県新潟市東区牡丹山5丁目13番28号
TEL : 025-278-7153
HP : https://ja-jp.facebook.com/laitier/

物件提案:2016年9月
着  工:2016年12月
オープン:2017年4月23日



cafe du LAITER(カフェ ド レティ)様は、新潟市東区牡丹山で牛乳宅配店をされていた川口牛乳店さんの2代目がオーナーです。時代共に市場や運営形態も変化し、今後は牛乳店として永続は厳しいと言う経営判断をされて、ご夫婦で珈琲専門店で修業し開業を決意されました。
そして、牛乳店があった場所を改装し、カフェを開業したいと言うご相談を頂き、打合せをスタートさせました。

「新規独立開業」且つ「異業種からの事業転換」と言う事で、まずお話しを伺って、本当に1から10までご協力が必要だなと感じました。

この場合、重要なキーワードとなるのは「素直な気持ち」と言う所です。
新規独立の場合、知識や経験がない分、ご自身で多くの情報を取りがちです。もちろんそれは良い事です。しかし、ネットや専門業者の情報は、お客様にメリットある情報も当然含まれていますが、逆に新規顧客の開拓と言う意味で、業者にとってメリットのある方向に振ってある場合が多く見受けられます。よって、仕入れた情報が多ければ多いほど、業者に得を与えてくれる『良いお客様』になってしまいます。

更に情報量が増えて行くと「本当にその話は正しいのか?」と言う疑いの気持ちも強くなり、スタートから躓いてしまう事になりかねません。不安を取り除くために、さまざまな情報を探すが故に、そこから疑いの気持ちが生まれ、結果的に誤った決断をしてしまう施主様も少なくありません。ですので、新規独立の方は信用出来る専門家と組む事、そしてその専門家の言葉を素直に聞き入れると言う事が大変重要です。お互いの素直な気持ちが人間関係を創り、ゴールに向かって役割を明確にし責任が持てる良いチームが生まれます。

カフェ ド レティ様のオーナー様も、スタート時期は情報過多になり、私との打合せも疑心暗鬼な雰囲気を持たれていました。そんな雰囲気の中、打合せが進んでいきました。
ある時、ご自身がやりたい事には強い主張をし、不得意な場面では素人なので、、、と言う逃げの言葉がありました。私も思うところがあり、その時に、強い口調で「いい加減に私は素人だと言う言葉は止めましょう!」とお伝えさせていただきました。このお店に来店されるお客様には、あなたがプロだろうが、素人だろうが関係なく、自分にとって良い店か悪い店か(自分に合っているお店かどうか)しかないんだと。都合の悪い時だけ、素人と言う言葉に逃げるのは止めましょう、と伝えました。
オーナー様はその言葉に強く反論されました。計画は頓挫してしまうと私も思いましたが、私自身は信念を持って、相手にとって良い事しかアドバイスしません。この言葉を素直に受け入れていただけるのか、受け入れていただけないのかが重要で、受け入れていただけなければ私達と組む必要は無くなります。情報に振り回され、悩み苦しみ、開店後の運営やお客様の事など本来考えるべき内容が疎かになり、残念な結果となってしまったオーナー様を沢山見てきたからこそ、本気の意見をお伝えさせていただきました。

ツナグpoint
オーナー様の気持ちや想いに寄り添い、一緒に良いお店を創りたいからこそ、本気のアドバイスをする。お互い素直な気持ちで、腹を割った関係が良いお店を創る。

後日、私も少しいい過ぎましたとお詫びし、言い訳ではなく素直にあなたの為の言葉なのだと言う事を伝えました。そして、その後の打合せは大変スムーズに進むようになりました。オーナー様との気持ちが通じ合った瞬間です。

もし、私が会社の売上げの事だけを考えていたのなら、何を言われても、そうですね、良いですね、となるべく反論せずに「悪い意味で素直」になり、すべて受け入れて効率的に打合せを進め、さっさと契約まで持って行きます。
しかし、私の仕事は工事を受注する事ではありません。お店を開業させてからの繁栄永続が仕事です。そのお店を訪れるお客様に喜んでいただき、その地域に賑わいを創造することです。だから、今必要な情報と、先の為に必要な情報をミックスさせ考え、提案をさせていただきます。
オーナー様はどうしても「今」を見がちです。新規開業であれば尚更です。だからこそ、先はもっと大切だと言う部分を客観的に判断し、提案できる立場の専門家が必要であり、それがツナグdirectionの役割です。

紆余曲折がありながら「cafe du LAITER(カフェ ド レティ)」が完成しました。
普通はお店が完成し、引き渡ししてから早いお店で1週間のトレーニング期間を経てオープンとなります。長くて2週間と言う感じですが、カフェ ド レイティエ様は、約1ヶ月半掛けて、試作や接客トレーニングに時間を使われています。自社物件と言う事で、固定費となる家賃が必要ないと言うメリットがあります。賃貸テナントの場合は、売上げがなくても家賃は待ったなしですから、日銭となる開業を早めます。

自店舗の強みと弱みは、ご自身では意外と分からないものですので、専門家との役割のすみ分けを行い、時間やお金をかけるところかけないところ、オーナー様自身がやるべき事と、業者に任せる事など、チームとしてお店創りを進めて行けることも弊社の特徴の一つです。

今後、新規開業店と言う事もあり、営業されていく中で色々と問題が発生する事も予測されますので、引き続き、ご協力サポートをしていきたいと思います。

〈ツナグdirectionは、店舗専門設計施工会社と何が違うのか!?〉
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