-複合施設- 花てらす

-複合施設- 花てらす

<ディレクション実績 / Behind the scenes(舞台裏)>

店舗名 : 花てらす
業 態 : 複合施設(カフェ・フラワーショップ・家族葬祭場)
所在地 : 〒955-0082 新潟県三条市西裏館2丁目10−30
TEL : 0256-32-0711
HP : http://www.yamauchisousai.jp/oshirase/357/

相  談:2016年1月
着  工:2016年6月
オープン:2016年9月1日



施主様は新潟県の燕三条を拠点に葬祭業を長年運営されている「株式会社 山内葬祭」様です。
新潟市内の女池ICの降り口に「ダビアスリビング」と言う少人数の家族葬に特化した店舗も展開されております。
この「花てらす」は、葬祭ホール(多人数)とは異なった少人数特化型のダビアスリビングの進化系店舗になります。

関東圏では数年前から葬儀を葬祭ホールではなく、家族葬に需要が移行しています。ホール葬30%、家族葬70%と完全にシェアが逆転していると言う事実をベースに、今後は地方都市でもその流れになると山内社長は読み、他社に先駆けてダビアスリビングを開業されました。

私自身も数年前からダビアスリビングが気になっていました。誰が見ても人口減と高齢者社会の時代が加速していきます。そして今後の日本を考えた時、この業態は需要が増えるだろうと思い、ある方にご紹介いただき山内葬祭様とのご縁が始まりました。

葬祭ホールと言えば、箱物で体が大きい150~300坪クラスの施設になりますので、建設は大体はゼネコンさんが手掛けています。それに対して家族葬は、施設自体が50~60坪ですので、より細やかなホスピタリティーや施設の外観や店内空間に居心地や優しさが必要になります。
私は商業店舗専門のディレクターなので、山内社長様が不安に思っていた「ゼネコンさんがこのコンセプトの葬祭場を創れるのだろうか?」と言う弱みをカバーするポジションで新施設の開業サポートの指揮をとる事になりました。

ツナグpoint 1
施工業者選定は3社入札で「新潟プレハブ工業」が落札。
入札の場合、案件の規模によって業者さんを選定。予算が6千万円前後の新築であった為、年間売り上げ10億前後の業者さんを選定しました。2~3億程度では不安があり、数十億規模だとコスト高と臨機応変が利かない可能性がある。

時代と共に人も世の中も変化し多様化していきます。
葬儀のオーダーメイド、人生の数だけ葬儀の形があると言う施主様の考えのもと、カフェとフラワーショップと家族葬の複合施設を創ることになりました。

家族葬にカフェとフラワーショップの併設店舗と言うコンセプトはありましたが、どうしても「葬儀=ご遺体がある」と言うネガなイメージとカフェ、フラワーショップと言う真逆な明と暗の業態を一つにした場合にどうお客様には見える、どう捉えられるのか?
そこを、どう払拭出来るのかが課題でした。

カフェ業態は、オーナーがお店に入って運営して、はじめて利益が出る業態です。何故なら客単価が低いわりに滞在時間が長い点。そして、原価は低いが人を雇った場合の人件費をペイ出来ないと言う現実があります。
今回はあくまでもリビング葬を伝える、理解してもらう為のコミュニティーの場と言う位置付けがありましたので、損益はトントンで良いとなりました。

では、家族葬とカフェの融合に関してどうするか?
先ずは建物の外観。カフェ側の正面エントランスは店内が見えるよう全面ガラス張りにしました。花屋さんも入る事からガラスを通して花や緑が見え、違和感なく入り易い印象を心掛けました。入り易い=カジュアルな佇まいとなってしまうのですが、形状はシャープに、色は黒い板金とベージュの塗り壁を組み合わせました。ガラスによる解放感、シャープな形状を柔らかくするガーデニングの花と緑、全体的にバランス良い外観になりました。

そして、カフェの反対側にリビング葬の入口を配置しました。
出来るだけカフェのお客様とお遺族とご遺体がバッティングしないような思惑です。お寺様の読経の音がカフェに聞こえないように、建物間に坪庭を配置し、空間をつくる事で解消しました。

カフェを創った事にはもう一つ意図があります。
それはお斎の際の料理を暖かい状態で提供したいと言うオーナー様の考えがありました。
通夜振る舞い料理って美味しくないよね、、、期待感はないよね、と言う感覚を皆が持っていると思います。
カフェで葬儀の考え方を伝える、葬儀で来店してくれたお客様にちょっと違うお通夜振る舞いをと言う考えがありました。

今回のプロジェクトチームは「神田陸設計事務所」さん、施工管理の「新潟プレハブ工業」さん、そして弊社、ツナグdirection。誰1人、リビング葬の知識もなければ創った事がないメンバー構成。
オーナー様が仰っていた「この業界ではなく、店舗のようなサービス業に特化した人達に頼みたい。」と言う想いを実現させる為に編成したチームです。一般的にどの業界でも専門分野に特化した企業にオファーした方が、失敗が無く安心です。ただ、今回の施設は業界で尖がる事、類のない施設を創る事が目的なので、どうしても業界人で固定観念が強く、創り切れないとオーナー様は考えてられていたようです。
内心は相当、不安だったようですが、結果的にその賭けは成功します。

ツナグpoint 2
設計デザインは「神田陸設計事務所」。
カフェと葬祭場が一体となった新型店舗の為、優れたデザインセンスはもちろん、多くの実績があり、且 枠に囚われない柔軟性を兼ね備えた設計事務所を選定。

とは言え、リビング葬の基礎知識がなければ話になりませんので、私達もかなり勉強をさせて頂きました。知れば知るほど、葬儀=暗い、死と言う最後の儀式と言うイメージが、やがて素晴らしいコトなのだと気付きました。
オーナー様が言う「葬儀とはを伝える、伝わると言う事」、「生誕も結婚も葬儀も全て、人に感謝する事」なのだと。

オープン後は、順調にお客様に足を運んでを頂き、開業後3ヶ月で「家族葬の部屋が足りない!」となり、急遽3部屋増床したほどです。オーナー様の想いやコンセプトの大切さを実感すると同時に、それを形にするお手伝いをさせていただけた事に感謝しています。

施設が話題を呼び、現在、花てらす様のプロデュースで2店舗新装の計画を進めさせて頂いています。
(2017.04現在)

〈ツナグdirectionは、店舗専門設計施工会社と何が違うのか!?〉
ツナグdirectionのスキーム

【無料相談承ります】
商業店舗作りのあれこれ、お気軽にご相談ください。
ツナグdirectionでは、独立開業や事業拡大、既存店舗のリニューアル等をお考えの皆様向けのご相談を、無料で承っております。
資金問題から事業の方向性、物件・立地選定、商品企画、販売戦略に至るまで、商業店舗の開業や運営にまつわる悩みや問題がありましたら、まずはお気軽にご相談ください。ご相談時には、今まで私が蓄積してきた他では絶対得ることの出来ない情報やノウハウ、そして最新の業界情報まで、すべてをご提供させていただきます。「時は金なり」です。
一人で考え悩んでいても、ただ時間だけが過ぎ、チャンスを逃してしまいです。まずはプロに相談し、考えるべきポイントを絞り込むことで、着実に夢へ向け進むことが出来るようになります。
皆様の夢の実現を全力でサポートさせていただきます。
一緒に繁盛店を作りましょう!

村川直通:090-2674-1030
(お電話でのお問合せの場合は「ホームページを見た。」とお伝えください。)

相談希望・お申込みフォーム

コメントフォーム

*
*
* (公開されません)